しののめ旅がらす

行く行かないは置いておいて、旅行のプランを練る場

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旅とは何が起こるかわからないもの

先月末に投稿した、この立てた旅程をもとに実際に旅行に行ってきました。

 

 sinononomeme.hatenablog.com

 

初日。

5時半に大阪南港にフェリーが到着、そこから五条駅前10時半発のバスまで時間があるので、途中地点の天下茶屋駅マクドナルドで1時間ほど時間を潰し、8:24発の南海高野線急行で橋本駅へ、そこからJRに乗り換えて9:42に五条駅に到着。

 

バスは10:31発。45分ほど時間があるのでちょっとゆっくりしようかと思いつつ、ひとまずバス停のほうへ行くと、こんなお知らせが。

 

五条駅で写真を撮る心の余裕はなかったので熊野本宮前で改めて撮った写真です

 

ええええええええーーー!

このお知らせの言うことは理解できなくもないのですが、思考が追いつかず納得仕切れなかったので、待合所で待機されていた奈良交通の方に話しを伺うと、

「見ての通り。土砂崩れでどうしようもならんね。復旧もいつになるかわからんね。ホームページ見とらんかったん?」と。 見てませんでした!

 

ちなみに 八木新宮線|奈良交通 の「運行状況はこちら」というバナーから見にいける。通行止めのニュースもローカルニュース止まりだろうから福岡で知る、というのはアクセスしにいかないことに恐らくわからない。

www3.nhk.or.jp

あ、どうしようもない。

当初の予定が初日の午前中にして音もなく崩れ去ったのでありました。

 

                                   おしまい


 

じゃあないんですよ!

 

こういう時こそ頭をつかえ!

少なくともこの日宿を取っている川湯温泉まで行かないことには宿代がパーに(当日キャンセルは100%負担)なるわけで、なんとしてでもたどり着くんだ!という気持ちがまず大事。万策尽きてから宿のキャンセルを入れればいいのです。

 

幸い紀伊田辺からのバスも調べていたので、紀伊田辺まで行けばなんとかなる、と思って路線検索。

 

11:03五条発、15:05紀伊田辺着、というのがまず目に付く。これだと14:50発のバスに間に合わず、目的地(川湯温泉)に行く最終の16:50に乗るしかなく、寄り道ができない。

うーん。

ここで見落としていたのが和歌山から特急くろしおに乗ると14:29着、という便。特急も指定にはいれていたのだけど、運賃が安い方から表示していたのが失敗。

次に10:30橋本発、13:58紀伊田辺着、という便が。このときは特急も見えていたのだけど、特急に乗ってもこれより1本早いバスに乗れるわけではない(13:35紀伊田辺着、バスの発は12:50)のは把握。

 

以上を踏まえて「タクシーで橋本まで戻って10:30の和歌山行きに乗る」ことに。橋本駅までタクシーで15分ほどとのことなので、乗るのがベターな選択肢だとこのときは思ったのです。

冷静に考えると11:03発、和歌山でくろしお乗換が正解だったのだけど、マゴマゴして遅れたら元も子もないのでタクシーで橋本駅へ。鉄道では210円のところタクシーで4000円近くかかったけど仕方ない。タクシーは便利だけどどうしてもお値段がかかるゆえ、どうしようもないときの最終手段として「えいやっ!」と使うものだと私は思います。

 

タクシーは無事5分前に橋本駅に到着したので10:30の便に乗ることができ、ほっと一安心。ゆっくり向かうことになりました。タクシーでも間に合わなかったら傷口に塩を塗るだけだったな。

 

ここでタラレバを。

事前に土砂崩れによる運休を知っていれば、10時前に紀伊田辺駅に到着して、ゆっくり向かうことができたでしょう。言っても仕方ないのだけど。

 

また高野山発の便があるのだけど、高野山から本宮に抜けるバスは前日までにバス予約が必要で、こちらは選択肢に入らず。検索に出てきませんからね。

www.ryujinbus.com

紀伊田辺駅14:50発の龍神バスにて本宮方面に。この後は1本しかないので、寄り道は1カ所しかできない。道中に2つ道の駅があるのでどちらかひとつだけしか行けないわけだ。

こういう時は行きづらそうなほうをチョイス。手前より奥。ということで・・・

牛馬童子口で下車。目の前に「道の駅 熊野古道中辺路」。

中辺路は「なかへち」と読むことをここで初めて知りました。

 

次のバスが来るまで2時間あるので熊野古道を少しばかり歩いて「古道歩きの里ちかつゆ」まで。ここの前にもバス停があるのがありがたい。

また、近くに美術館があるのだけど、展示替えのためお休み。開いていたら入ってたかも。

 

ちかつゆのバス停でバスを待っていたら、海外から旅行に来られていた方に道を尋ねられる。ゲストハウスに行きたいのだそう。GoogleMAPで調べて「あっちのほうですよ」と頼りにならないアドバイスをしたら、実は50mもないところに目的のゲストハウスが。その方が気づかれてよかった・・・

 

最終的にはなんとか宿に到着できたので「なんとかなったなあ」という安堵感で温泉がものすごく心地よく感じたのでありました。

 

www.hongu.jp

川原を掘ったら温泉が出て、夏は川遊びと温泉が一緒に楽しめ、冬は大きな「仙人風呂」ができると。宿の温泉だけでなく、色々な楽しみ方があるようですね。

 


 

2日目。

 

当初は朝から新宮方面に出て南紀海岸沿いの道の駅をいくつか行く予定だったのだけど、昨日行く予定だった道の駅にひとつも行けてないのでせめてひとつくらいは、ということで予定変更。

8:07川湯温泉発、8:20本宮大社前下車。道の駅に直行で行っても開くのが9時からなので時間を持て余しそうだったのと、9:20発本宮大社始発の便があるので、1時間ほど本宮を散策。ちなみにこのバス、乗客の9割以上が海外の方でした。インバウンドは確実に回復しているなあと実感。

さすがの佇まい。

 

ちょうどお祭りも催される。全く知らず/調べずに行ってたまたまイベントに当たるとなんとなく嬉しい。とはいえ行ったのは本祭の日ではなかったので、この日はその準備をしている様子でした。

また本祭(15日)は天気が悪くなりそうで翌日に延期される旨が地域の新聞に掲載されていましたが、それを知らずに本祭目当てに旅行に来た方はどうされるのだろう、みたいなことを考えたりもします。

 

1時間後、道の駅へ。

どちらかというとスーパーマーケット的な品揃えで、観光客向けというより地元の人の生活拠点、という印象。山の中だから大きい施設は貴重なのかもしれんですね。

 

ここから戻るバスがしばらくこないので、来た道を歩いて戻って・・・と思ったけどせっかくなので熊野古道のほうを歩いて戻ります。

ーちょっとよりみち展望台ー

説明書きには「夕陽が鳥居の上に落ちていきます」的なことを書いていて、昨日の予定通りのルートだと、ちょうど夕暮れ頃にここのたどり着けてたんじゃないかなあ、ということを考えもしたけど、実現しなかったことをあれこれ考えても仕方ないですね。

 

あと、普通に山道なので大きい荷物を持って歩くもんじゃないです。熊野古道を歩く方は皆様ウォーキングに適した格好でリュックを背負って歩かれていて、でっかいキャリーバッグを抱えて歩くオバカサンは私くらいなものだったでしょう。

 

12時の便で新宮方面へ。

道の駅熊野川から川下の速玉大社へ行く舟下り有。10:00と14:30の1日2便。前日までの予約要。

www.shinguu.jp元々乗る予定だった8:39川湯温泉発のバスだと9時には到着するので、予約さえしていれば1時間ばかりの待ちで舟下りに乗れるというわけですね。今回は調べ切れておらずこのことは知らなかったけど、知ってたら予定に組み込んでいたかも。

また、私が新宮駅に出るバス(13:55発)に外国人観光客の一団がここで降りられたということは舟下りされるんだろうな~、と思いつつバスに乗車。

 

このバスの新宮駅着予定時刻が14:24。新宮発串本行きの発時刻が14:27。

もし接続ができたら

新宮発14:27-太地着14:56(下り)

太地発15:42-那智着15:54(上り)

那智発16:11-朝来(当日の宿最寄り)着18:08(下り)

ということができるなと考えていたのだけど、バスが定刻に到着するというのは難しく、到着したときにはとっくにJRは出ていたのでありました。

 

しかしなぜギリギリを攻めたかというと那智行きのバスが30分後に出る、というのを調べられていたからで、ダメならこれに乗ればいい、と思ったからですね。もう間に合わないのがわかったタイミングで新宮駅まで出る必要もなかった(速玉大社を見に行くとかできたし那智行きのバスは速玉大社前に停まる)のだけど、そこまで頭が回らなかったのでしゃーない。新宮駅前の散策も楽しかったのでよし。

 

熊野御坊南海バス新宮駅15:00発-那智駅15:30着。

道の駅那智那智駅のとなり。

 

そこから16:11発の紀勢線に乗り、18:08朝来着。なぜ朝来に宿を取ったのかというと「道の駅くちくまの」が徒歩圏内だから。ただ、この道の駅は紀勢自動車道PAといった趣が強く、一般道から入るほうはこんな感じ。

高規格道路の下を通って向こうがわ、というところですね。

 

ほんわかとした民宿に泊まって、この日はここまで。


3日目。

元々は湯浅駅からレンタサイクルを借りて、白崎海浜公園まで行く予定だったのだけど、生憎の雨模様。それでもひとまず湯浅駅まで行ってみるか、と思い紀勢線でトコトコ。湯浅駅に着いても小雨がしとしと。

 

うーん、行けなくもないなあ・・・せっかく来たし・・・

 

ということを観光案内所の方とお話ししてたのだけど・・・

 

結局来ちゃった。雨に濡れはしたけど、着替えがあるからまあいっか、と思うと気持ちが軽く。15kmほどの道のり、行きは1時間、帰りのほうが下り坂が多いので45分。天気がよければ気持ちよかっただろうなあ、と思いつつもこういうのも悪くないな、と思いつつの道のりでした。また車では難儀しそうな細い道を自転車で行けたら気持ちいいだろうな、というところも通れたのでそれも良かった。

 

もう少しバスの本数があれば、というところなんだけど道路状況とか色々あって本数出せないのかなあ、とか考える。現状は日祝に1往復だけですからね・・・

www.chukibus-group.co.jp

GoogleMAPより。行こう!って書いているわりには現状は厳しい。昔は本数出てたのかなあ、とか考える。JRの車窓からこれを見た時は「行けんやん!」と思ってしまった。

 

湯浅駅で自転車を返却、大阪まで出てご飯を食べたあと、新幹線で帰宅。

 


 

ちなみに新宮から小倉まではJR西の優待を使いました。

日付などは一応隠す。

新幹線を含めても1万切るので、JR西の優待はすごいなあ、と毎度思います。

 


 

パッションが残っているうちにダダッと書きりました。

 

旅行は何事もないのが一番ですが、何が起こるかわからないのもまた事実。

今回の教訓は「前日にもう一度全旅程の見直し、下調べをしましょう」ということでしょうか。土砂崩れとかわからんて・・・と思いつつもきっちり調べていればわかってたかも、と考えてしまいます。

 

まあなんとかなったのでヨシ!ということで、今回の締めとさせていただきます。

 


 

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