どう行くシリーズ、四国最後は徳島です。
一番厄介そうなところが残ったイメージです。県コード逆から辿っているだけなんですけどね。早速見ていきましょう。
1.貞光ゆうゆう館(つるぎ町)
営業時間・アクセスガイド | つるぎええとこ.com 車のみ
・・・ですが、
※美馬ICからお車で10分程かかります。
※夏季以外の季節にお越しの際は、路面の凍結に充分ご注意ください。
※安全の為、時間に余裕を持ってお越しください。
※野生動物の飛び出しにもお気を付けください。
といった諸注意がえもいわれぬ不安を駆り立てます。
が、実際は
JR徳島線・貞光駅から徒歩約800m。徳島駅から在来線で90分、運賃は1240円。
つるぎ町のコミュニティバスもあり、貞光駅からゆうゆう館まで1日3便、帰りは4便。いくつか回るので所要時間は約10分、運賃は200円。
コミュニティーバス - つるぎ町 貞光駅の時刻表も掲載されていますね。
とはいえ徳島線自体がそこまで運行本数が多いわけではないので、そこは注意が必要かと思われます。特急停車駅なので場合によってはそちらを利用することを視野にいれるのもよいでしょう。
直線距離は近いけど・・・
16.みまの里(美馬市)
JRをご利用の場合
(中略)
貞光駅からみまの里まで2.5km
うーむ。美馬市のコミュニティバスはR4年に終了したようで、公共交通機関は他にないようです。デマンドバスは利用登録が必要で完全に地元住民向け。
神戸・大阪~阿波池田間の高速バスが美馬ICに停まるようで、そこからなら約1km。
神戸線(大歩危・祖谷/高速鳴門・アオアヲナルトリゾート・大塚国際美術館)(2023年10月1日~の運行ダイヤ) | 四国交通株式会社
基本的には貞光駅から歩くしかない、といった感じ。ゆうゆう館からの距離もだいたい同じ。距離が2.5kmとまだなんとかなる距離、というのがせめてもの救い、というところでしょうか。
美馬市をもうひとつ
10.藍ランドうだつ(美馬市) HPなし。
JR徳島線・穴吹駅から約2.5km。徳島駅から在来線で約65分、運賃は980円。
美馬市にバスがないのは前出の通りで、なんというか、距離にしろ状況にしろ、みまの里と概ね同じ。違いは高速バスの停まるICから遠い、というくらい。
美馬市地域公共交通網形成計画の策定 - 【美馬市】行政サイト
[抜粋]路線バス「穴吹・木屋平線」「穴吹・道の駅うだつ線」「滝の宮・剣山線」の1路線・3系統が市営バスとして運行されていたが、令和4年3月末をもって廃止となった。 ・・・おおーん。
交通網形成計画の会議の中にはデマンドバスを観光に使えないか、という意見も出ているようで、これからどうなるか、というところでしょうか。
香川の三豊市/まんのう町に見られたように隣接自治体だが別々の運行で他の自治体へはあまり立ち入らないようにしていて連携が取れない(ここの場合貞光駅や阿波半田駅はつるぎ町だが吉野川の向こうは美馬市)みたいなことも問題としてあるような感じで、その辺りの連携も協議しないといけないのではないか、と思うところです。
ひとまず西へ。
11.三野(三好市)
道の駅三野 みののみのり | 大歩危祖谷ナビ<三好市公式観光サイト> 地図のみ。
三次市営バス・三野池田線、JR(阿波)池田駅より乗車、道の駅三野下車。1日3便。所要時間約25分、運賃630円。
池田駅は徳島の西の中心で、土讃線も通っているのでアクセスしやすいほうでしょう。
三野地区は三好市の飛び地で東みよし町を通過するので、東みよし町のバス停と共用する部分が有る様子。道の駅三野の一つ手前の宮の岡バス停までが東みよし町。東みよし町の町営バスはここから吉野川を渡って阿波加茂駅のほうへ向かう、と。逆に言うと阿波加茂駅から東みよし町営バスで宮の岡まで出ればいいのでは?と思ったのですが、そこから道の駅まで2.5km。うまいこと乗り継ぎの便があるか、この距離を歩いても大丈夫か、というところです。
山間部を行きます
電車の場合
2桁国道で高知と香川を結ぶ道路なので、バスもしっかりあります。
四国交通・阿波池田駅前より祖谷線、久保行き乗車、道の駅大歩危下車。1日4本所要時間約40分、運賃は670円。阿波川口駅からも乗車可。祖谷口は駅から少し歩きます。
大歩危駅前からもバスがあり、阿波池田BT/大歩危峡行き合わせて7本。所要時間約3分、運賃110円。
三好市営バス・下名線・平線、(阿波)川口駅前乗車、道の駅大歩危下車・・・ですが、通過する便もあるので、その場合はひとつ手前の大歩危峡バス停下車(道の駅まで500m程有)。平日8便、土日祝4便。所要時間は約15分、運賃は380円。
大歩危峡バス停前には舟下りや土産物屋があるので、こちらが道の駅に見えなくもないところです。
5.にしいや(三好市)
交通
阿波池田から出るバスからでも行くことが可能。大歩危駅からなら、大歩危峡から出る便も合わせて7便。大歩危駅からの所要時間は約20分、運賃は450円。
三次市営バス・かずら橋・大歩危線も有。1日3便、日祝運休。こちらは所要時間約30分、運賃670円と若干遠回りでお高めとなっています。
4.どなり(阿波市)
道の駅どなり | 土成ICからすぐ!県道318号!ちょっと一息
列車の場合
・・・駅から10キロ表示はすで心折られそうな案内ですが・・・
立地が土成ICから「山のほうに」4km。ここで降りられる高速バスもありますが、それでも山に向かって4kmはかなり厳しいでしょう。
県境の山間の道の駅で、イメージとしては佐賀の道の駅大和や吉野ヶ里に似たような感じ。あちらも近くまで来るバスがありませんし、ほぼドライブ中の休憩用の道の駅と言えるでしょう。
ー阿波市地域公共交通計画より抜粋ー
1 路線バスの概要
路線バスは、徳島バスが徳島市内と阿波市内・鴨島駅前を連絡する二条鴨島線1系統が運行されていました。しかし、令和4年 10 月1日から路線バスダイヤ再編及び改正に伴い、阿波市内の運行が廃止となりました。
厳しいですね・・・
とはいえ二条鴨島線が残っていたとしても、そこからのアクセスも難しいので、どのみち・・・というところではあります。
17.いたの(板野郡板野町)
道の駅いたの公式ホームページ|徳島県板野町の春にんじんなど特産物直売所・レストラン・軽飲食 アクセスは車のみ
徳島バス・28/47/48系統 鍛冶屋原線、板野駅南バス停から道の駅いたの下車。終着が徳島駅前なのでそちらからの乗車も可。
板野駅からの所要時間は約5分、運賃120円。本数多め。徳島駅からは約45分、運賃450円。
徳島駅前からは39系統 応神藍住線も有。1日7便。所要時間50分、運賃は同じく450円。
なお板野駅から歩いて約1.3km。ちょっと遠いというところでしょうか。
余談ですが、前出の四国交通さんが「高速バスは道の駅いたので乗るのが便利です!」とアナウンスしているようです。降りるのも便利かもしれませんね。
www.tokubus.co.jp運転士不足は全国的な課題となっている中で、運転士採用に力を入れているようです。
13.第九の里(鳴門市)
ご丁寧にありがとうございます。ダイヤなどを調べていきましょう。
徳島バス・鳴門大麻線、鳴門駅前よりドイツ館下車。1日6便・・・と思ったら朝夕の便は停まらないので1日4便。残り2便は約800m離れたドイツ村バス停には停まるので、そちらを利用するのも手だと思います。所要時間約45分、運賃は360円。
板野駅のほうが近かったりします。板野駅から所要時間約10分、運賃は130円。(阿波)川端駅、板東駅にも寄るので、ご都合のよいところで乗られるのがよいでしょう。
ざっと調べたところ、鳴門西PAで停車する高速バスはわりと多いようです。
18.くるくる なると(鳴門市)
~バスでお越しのお客様~
(4月29日より改正)徳島バス 鳴門大麻線
道の駅くるくるなると下車すぐ
~列車でお越しのお客様~
JR鳴門線 教会前駅から徒歩18分
ある程度はわかりますね。補足していきましょう。
徳島バス・鳴門大麻線はいたのの所で紹介したとおり。朝夕の便が通過するのも一緒。ただ代替で使えるバス停がないので実質4便と思っておいたほうがよいでしょう。
鳴門駅から所要時間約15分、運賃は160円。徳島方面からは板野駅・板東駅・池谷駅から。同じ路線ということはいたのからハシゴもできるということですね。
また徳島駅から鳴門線が出ているのですが、行くのはバイパス経由の便のみで、それも夕方以降しか寄らない(一番最初の便が15:40発/16:10着で4便。土日祝は18:00発と19:30発2便のみな)ので、利便性は薄いかもしれません。
もうひとつ立道線もあり、こちらは道の駅に寄るのが1日4便。所要時間はバイパス経由しないからか40分。運賃はどちらも450円。
さらに
淡路交通・淡路-徳島線が1日4本、徳島と洲本(淡路島)を結んでいて、このバスも停車します。徳島駅からは約25分、運賃は450円、鳴門駅からは約15分、運賃は160円(こちらは朝の1便は鳴門駅を通過します)・・・運賃は徳島バスと同じですね。
淡路島へのアプローチということで、行ってみるのも一考かと。淡路島は兵庫県なのでここでは詳しく触れませんが、洲本方面のバスに乗って、福良バス停下車すぐで道の駅福良です。そこから兵庫に抜けることもできます。
現在のところ徳島県で一番新しい道の駅で、アクセシビリティも考えられているのではないかと思います。
南へ。あとはほぼ山の中か、海のそばです。
9.温泉の里神山 )
徳島の地産地消を実践。道の駅「温泉の里神山」公式ページ ・・・ちょっとレトロなHP。アクセスのボタン、リンクがホームなのよ・・・どうもページ自体ないっぽい。
なのでこちらを。
施設案内|道の駅ひなの里かつうら 地図のみ。
徳島バス・勝浦線、徳島駅前から人形文化交流館前下車。1日9便(土日祝8便)。所要時間約60分、運賃730円。南小松島駅前から乗車も可。その場合所要時間約25分、運賃は530円。
人形文化というバス停名からわかるかもしれませんが、ここでの「ひな」は雛人形のことです。特記事項が特にあるわけではないので豆知識。
ついでに余談。勝浦町からさらに山に入っていくと、上勝町という山奥の町に着きます。そこにブルワリーがあるのでご紹介。
www.kamikatz.jp今は宿泊などもやっているようですので、興味のある方は是非。
7.公方の郷なかがわ(阿南市)
汽車でお越しの場合・・・西原駅から徒歩30分
阿波中島駅から徒歩22分
徳島駅から西原駅、及び中島駅へのJR時刻表(←※リンク切れ)
※直通バスのご案内
徳島駅から当施設への直通バスは現在ございません。
阿南駅経由循環バス(ナカちゃん号)が出ております。
詳しくはこちらをご参照ください。
これだけでいい?と思ったけど、循環バスの運営元(徳島バスの子会社)が親会社に吸収合併されております。リンク先がもの悲しい。
徳島バス・阿南市循環線(ナカちゃん号)、阿南駅前から道の駅公方の郷なかがわ下車。東廻り(駅から道の駅に行く方向)は1日3便。所要時間は約20分、運賃は120円。
西廻りだとぐるっと廻って約70分、280円。西廻りを利用する場合は阿波中島駅から乗車するのがよいでしょう。ただこちらも1日3便(1便は途中止まりの為)。所要時間は約10分。利用する場合、乗り継ぎのタイミングには十分注意したいところです。
6.わじき(那賀郡那賀町) HPなし。
徳島バス・丹生谷線、阿南駅前より乗車、阿瀬比下車、約400m。1日10便。
所要時間約40分、運賃580円。次の東内上も距離は変わりませんが、運賃が上がるので注意。
阿波橘駅、桑野駅からも乗車できますが、阿南より先の牟岐線は2時間に1本程度と本数が極端に少なくなるのであまり現実的ではないかと思われます。
2.鷲の里(那賀郡那賀町) HPなし。
なので敷地内のこちらを参照→ 太龍寺ロープウェイ│TAIRYUJI ROPEWAY
バス | 徳島駅から徳島バス(丹生谷線)を利用。 1時間30分、那賀町和食東下車徒歩10分 |
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JR |
JR牟岐線桑野駅下車、桑野より徳島バスを利用。 那賀町和食東下車徒歩10分 ※ バス・JRご利用の場合はロープウェイ山麓駅までの所用時間です |
はい。JRの項になぜかカーナビの案内を入れてくれていますね。
運賃は阿南駅から810円です。桑野駅(バス停は桑野上)からは580円。
しかしこれ、歩き遍路さんは太龍寺まで歩いて行かれるんですね。大変だ。
さらに奥へ。
8.もみじ川温泉(那賀郡那賀町)
アクセス・施設概要 | もみじ川温泉 ~おもてなしに磨きをかけて~
アクセス
JR徳島駅から、徳島バス「丹生谷線」で約2時間、「もみじ川温泉」下車すぐ(途中、少し手前の「川口営業所」バス停で乗り換え)
ここまで見てきて、徳島駅から丹生谷線が出ていないことはお解りでしょう。
徳島バス南部の時刻表見ると徳島駅からの表示があってびっくりしますが、接続する橘線の時刻を入れている模様。乗り継ぐ場合は橘営業所で。川口営業所からの乗り継ぎ時間は1~30分と便によってまちまち。
阿南駅から川口営業所まで約65分、運賃1050円。川口(南部)からに紅葉川温泉前まで約5分、運賃160円。概ね1時間に1本と便数は多め。
南部は別会社になっているようですね。
室戸方面へ。
12.日和佐(海部郡美波町)
道の駅日和佐 MAPのみ。
ただ、わじきの項でもちらっと書いた通り牟岐線は本数が少ない(日和佐に停車するのは1日8本)ので、そこには注意。
徳島バス南部・川口発-日和佐駅前着の日和佐線、という路線が1日5便有。紅葉川温泉からこちらに直行、ということも可能ですね。所要時間は約30分、運賃は670円。
さらに徳島バスの高速バス・難波ー室戸線が阿南駅から甲浦まで路線バスとして利用できる模様。徳島駅は降車のみなので利用不可。1日4便。阿南ー日和佐は所要時間約60分、運賃は900円とやや割高。あくまでJRの補完と見るのがよいでしょう。室戸から来るのに便利かも、と思ったら室戸発着はそれぞれ1便しかありませんでした。
高知との境が近い
3.宍喰温泉(海部郡海陽町)
ついでなので隣のホテルのHPも。
アクセス|【公式】HOTEL RIVIERAししくい
バスでのアクセス JR大阪駅より約5時間
電車でのアクセス 阿佐海岸鉄道・宍喰駅より徒歩10分
・・・ホテルから道の駅まで5分あるのかな・・・?
アクセス方法が色々あるので、逆にこんがらがりそう。まとめましょう。
・高速バス
なんば/阿南・日和佐などから宍喰下車。1日4便。最終便は21:35着なので、この便はほぼホテル利用に限られそうです。
・路線バス(徳島バス南部)
牟岐線。系統が色々あってややこしいですが、乗るなら牟岐駅降りてすぐの営業所か浅川駅前からになるかと思います。牟岐から宍喰温泉前まで所要時間約35分、運賃は640円。60~90分に1本、というところ。
町営バスは案内にはありますが、実際の利用は久尾線の宍喰駅-道の駅間くらいに留まるようです。1日4便(復路3便)、所要時間約6分、運賃は100円。日曜運休。
阿波海南駅から道の駅まで行きます。ということは途中でモードチェンジが体験できるということですね。月・木・金13便、火・水8便、土日祝11便(うち1便は室戸行き/道の駅には寄らないので注意)。所要時間約35分、運賃は700円。
乗り継ぎや運賃など勘案して、予定を組んでみてはいかがでしょうか。
-まとめ-
高速バス:阿南から直行、所要時間は約110分。運賃は1400円。便数少ない。
路線バス:牟岐駅で乗り換え、所要時間は60+35分。運賃は1080+640円
鉄道/DMV:阿波海南駅で乗り換え、所要時間は80+30分。運賃は1240+700円。
速さなら路線バス、運賃なら高速バス、珍しさならDMV、というところでしょうか。
おまけ:室戸方面からは高知東部交通で。海の駅東洋町で乗り継ぐのがよいでしょう。
室戸⇔甲浦線 - 高知東部交通株式会社 | 公式ホームページ
以上になります。
徳島線沿線は自治体の境が微妙なこともあり不自由があるところもありましたが、概ねバスが届いていて、思ったより断然行きやすいと思った次第です。
ダイヤ改正メモ:
徳島バス R5.10.1
徳島南部バス R2.10.1
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